おおむね年収1000万円以上であれば、それ以上収入が増えても幸福度に関係しないそうですが、それならなぜ多くの人はそれ以上儲けようとするのでしょうか?

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要約

質問は、年収1000万円以上で幸福度に関係がないというが、なぜ多くの人が稼ごうとするのかについて。回答1では、年収200万円から1000万円、1億円の経験を詳しく分析。収入が増えると物欲や刺激が高まり、楽しさや幸せ度も影響されると述べている。回答2では、お金が物質的な幸福よりも心の豊かさをもたらすことに言及。収入が高いほど心の平穏が得られると説明。回答3では、収入と幸福度の関係について複雑な要素があるとし、研究結果を参考に幸福度と収入の関係について考察。最後の回答4では、お金を持つことで自信や誇りを感じる可能性が高いと述べ、経済的成功と自己価値に関する議論が続く。年収が上がることで心の平穏や生活の安定感が得られる可能性があるという意見が多かったです。

以下はQuora(クオーラ)というQ&Aサイトの問答の要約と問答のリストです。個人の回答であり、確定情報ではないことをご理解してご覧ください。

おおむね年収1000万円以上であれば、それ以上収入が増えても幸福度に関係しないそうですが、それならなぜ多くの人はそれ以上儲けようとするのでしょうか?

回答1

私は年収200万~1000万まで経験し、周りはそれ以上。年収1億円の友人もいます。

その経験を踏まえてその当時にした経験とその時の幸せ度をお答えします。

年収200万:凄まじく貧乏です(笑)毎月車のローンが3万円。手取り15万円なので12万円で家賃・保険・その他を支払いながら生活してました。時々ガスや電気を止められたりもしました。でも、毎年冬にはスキー・スノーボードを格安激安ツアーで行ったり、日帰りでスキーに行ったり。友人と集まってバカ騒ぎするだけで楽しい生活でした。とはいえ、食べるものに困ったこともあります。そんな時は貧乏仲間がお互い支えあって生きていました。ご飯に醤油だけかけての晩御飯とか普通ですよ(笑)(ほかの遊びやファッションにお金を使いたかった為)。友達とドライブしている最中に外国人のヒッチハイカーと友達になり、そこから輪が広がり語学を覚える切っ掛けになったり。日々の全てが刺激のある生活でした。欲しいものは沢山あり、あれもコレも欲しい。こんな車にいつか乗りたい。など、物欲もマックスでした。ですが楽しかったです。若かったので、初めての経験もたくさんあったし、いかに安くやりたいことをするのか?がテーマでした。周囲の人に助けてもらいながら生活する感じ。例えば、行きつけのコンビニにカップラーメンを買いに行くと、オーナー店長が何も言わずに私のカップ麺をバックヤードにおいて、廃棄予定の

私は年収200万~1000万まで経験し、周りはそれ以上。年収1億円の友人もいます。

その経験を踏まえてその当時にした経験とその時の幸せ度をお答えします。

年収200万:凄まじく貧乏です(笑)毎月車のローンが3万円。手取り15万円なので12万円で家賃・保険・その他を支払いながら生活してました。時々ガスや電気を止められたりもしました。でも、毎年冬にはスキー・スノーボードを格安激安ツアーで行ったり、日帰りでスキーに行ったり。友人と集まってバカ騒ぎするだけで楽しい生活でした。とはいえ、食べるものに困ったこともあります。そんな時は貧乏仲間がお互い支えあって生きていました。ご飯に醤油だけかけての晩御飯とか普通ですよ(笑)(ほかの遊びやファッションにお金を使いたかった為)。友達とドライブしている最中に外国人のヒッチハイカーと友達になり、そこから輪が広がり語学を覚える切っ掛けになったり。日々の全てが刺激のある生活でした。欲しいものは沢山あり、あれもコレも欲しい。こんな車にいつか乗りたい。など、物欲もマックスでした。ですが楽しかったです。若かったので、初めての経験もたくさんあったし、いかに安くやりたいことをするのか?がテーマでした。周囲の人に助けてもらいながら生活する感じ。例えば、行きつけのコンビニにカップラーメンを買いに行くと、オーナー店長が何も言わずに私のカップ麺をバックヤードにおいて、廃棄予定のお弁当を持って来て好きなのを持って帰らせてもらいました。ほとんどウィンドウショッピングばかりしていたショップの定員さんはたまにしか買わないけど、去年のお下がりやサンプル品をくれたり。お金が無い時はつけ払いでご飯を食べさせてくれる居酒屋があったり。。ぶっちゃけこの時期は凄く楽しかったです。貧乏万歳!あとは工夫次第!工夫をして遊ぶって事をこの時期に学びました。部屋は1ルーム。幸せ度は70位かな。

年収400万:かなりゆとりが出てきました。まず、年収200万に比べ、自分一人なら飲み会・食事には困りません。独身であれば、いわゆる普通の生活が出来ます。呑み会も独身ならある程度自分のペースで行けます。海外も年に一回は行けるし、少し高めのレストランで食事も出来ますが、飲み会を頻繁にすると貯金は出来ません。部屋は2LDK。このくらいの時は、少し余裕がでて海外など自分の経験値を上げる事がお金で出来るようになったのが楽しかったです。幸せ度は75ですね。

年収600万:独身でも贅沢は無理ですが、ある程度の好きなことが出来るようになります。呑みに行く場所・買う服。一般的なサラリーマンの要求・欲望に応える事ができる年収です。海外旅行は年に2回ほど行けます。結婚してるなら年に1回は近場なら行けます。貯金が意識的にできる収入です。子供が居ないなら、贅沢しなければ夫婦である程度楽しめます。この位から、楽しさをお金で買うようになるのかもしれません。幸せ度80

年収800万~1000万:ブランド品を買いあさったりは無理ですが、スーパー・自分の知ってる(行きつけ)のお店の服やインテリアなどある程度予想の範囲内の物に関しては値札を見ずに買い物が出来る。堅実に生きていれば勝手にお金が貯まります。海外旅行も休みさえあれば好きなところへ行けます。事実、毎月海外へ行った年もあります(独身)。

この収入位から自分の行きたい場所と泊まりたいホテルのランクが一緒に旅行へいこうとする友人とマッチングしなくなります。そして同じ水準で遊べる友人が遊ぶ内容によって変わってきます。そういった同水準以上で遊ぶ友人も増えてきますがそういう方は大体大企業か自営業の方が殆どです。

ただ、欲があまり無くなります。サラリーマンレベルでの話ですが、ある程度の物は買おうと思えば買えてまうので(外車とかハイブランドでは無く一般的な物)、また今度でいいや。という感覚。インテリアもそれまでにある程度そろえて来たので、家に無い物が無い感じ。正直幸せ度は同じ80です。やる事は変わってないんですよね、年収600万の時と。同じことをストレスフリーで回数がこなせるってイメージ。

年収1000万を超えての体験は私はしたことが無いので、上司や友人のエピソードを少し。

年収1500万(上司):子供をインターナショナルスクールに通わせてます。その中では年収1500万円は最下層に位置するそうです。子供は2人居ますが、ママ友に3人目作らないの?と聞かれ、「旦那の年収が2500万になったら三人目作ろうかな」と返したら、「〇〇ちゃん、年収2500万で子供3人はカツカツの生活よ」と返されたそうです。つまり、年収1000万を超えた辺りから付き合う層が一気に青天井になり、再び自分が惨めになるかもしれません。その奥さんは私も友人なので、直接その話を聞きました。つまり、年収1000万を超えた辺りから、自分たちもアッパークラスの仲間入りしたと思いだし始めるので、付き合いもそういう人たちが多くなるのだと思います。その上司は週に4日は終電超えても飲みに行ってます(行くのは一人5千円レベルの居酒屋)帰りはほぼタクシーで帰宅してます。

年収1000万を超えて来ると、その収入を安定して得ることが難しくなってきます。正直、それを維持しようとする負荷・ストレスが大変になると思います(端から見てると)。

年収2000万(女性):外車1台と普段乗りの小さい車1台持ってます。家賃は15万くらいですが、デート中に足が痛くなったら靴を買い換えます。タクシーも徒歩10分の距離でも乗ります。夕食はだいたい外食です。行くところは一般的なサラリーマンと殆ど変わりません。レンタルでDVDを借りずにコンビニでDVDをそのまま買ったり。めんどくさい事をするならお金で解決する。という使い方をしてました。ちなみにその当時の私にかかる食事代が月に30万円だと言ってました・・・行ってたのは普通の居酒屋だったんですけどね。

年収1億(推定)ベンツをマットブラックに塗装して乗ってました。シートもカーブを曲がると慣性の法則に対して支えてくれるように補助してくれます。シートベルトもエンジンをかけると自動で出てきます。そんな車に乗ってます。ラスベガスに旅行に行った時、5人で泊まれる部屋(コンドミニアム)を借り上げてくれ、泊めてくれました。食事に行けば皆の分も出してくれます。私は人として対等に付き合いたいと思っているので、基本的に割り勘で遊びますが、二度ほどマカオで相手夫婦と一緒にレストランに行きましたが、一人25000円以上でした。正直そのクラスの人と対等に付き合うのはキツイです(笑)とはいえ、金持ち風を吹かさない一般感覚を忘れてない人なので、付き合いやすいです。海外に行くときはビジネスクラスがデフォルトです。一度、飛行機で寝てる最中に3000ドルを盗まれた事があり、現地で合流した時にその話をしてましたが、笑って「やられたー」で済ませれるほどでした。。このクラスになると、同じ感覚で対等に遊べて気が合う友人を見つけるのが大変だと思います。だから、自分の水準で遊ぼうとすると自分のお金を他人の為に使わないと孤独になるのではないでしょうか。金持ちは孤独・・・会社と一緒ですね。役職が上がれば上がるほど孤独になります。

他人と比べることなく自分の年収と向き合う事ができれば恐らくどの年収でも幸せを感じれると思います。私の場合は、これ以上は贅沢だからこの位で十分。というお金の使い方になったのが年収600万円位でした。正直にいうと、年収200万円くらいの当時は、自分が貧乏と思っていませんでした。同年代くらいの友達も皆同じような感じでしたし、しっかり遊んでいたのもあり貯金も全くなく、月末は毎月ひーひー言ってました。ですが、お金なくて・・・この先どうしたらいいんやろう?と悲観した事は殆どありません。幸福度は選べる選択肢が増えたという意味での数値ですが、楽しさは今でもほぼ同じです。

参考になったか分かりませんが、自分の感覚では600~800万位が生活を普通にする上で特にストレスをすることも無く、我慢も時々しながらたまに贅沢する。だからこその贅沢がとても楽しく出来るのではないだろうかと思います。どの生活レベルの友人にもある程度合わすことが出来る年収になるのではないかなーと思うのがこのラインで、一番幸せでは無いかと思います。ただし、正直数字でも書きましたが、私自身年収200万でも800万以上でもさほどその時に感じてた楽しさや幸福度は年収差ほど感じませんでした。結局、その年収でどう生活を楽しむか?と価値観が共有出来る友人に出会えるか?若しくは自分が積極的にそうなるように行動していくかで、人生は楽しく生きていけると思います。

参考になれば幸いです。

回答2

もう25年も前の話ですが、とりあえず嬉しかった記憶があります。当時アメリカではバブル崩壊の直後で、6000万のマンションを半額程で購入し、高級車にも乗っていましたが、物では幸せは買えない事をつくづく感じさせられました。今ではその3倍以上もの収入がありますが暮らしはずっと質素になっています。古い賃貸家屋に住み自家用車は二台とも中古、衣類も雑貨も全てディスカウントストアで購入し家具もメルカリのようなサイトで買った中古家具を使用しています。クレジットカードも残額は繰り越しません。若い頃は高価な犬を買っていましたが、今いるペットは全て動物保護施設で貰い受けた動物達です。幸せというものは自分の心が映し出された映像だと思います。何が無くても誰がいなくても1人で幸福感が感じられるようになると宇宙の流れに逆らう事なく必要な物やお金が回ってきます。ことわざの様に金は天下の回りもので、物はロケットで地球の外に放出される物を除けばずっとこの世界にあります。人生は楽しむためにあり、意思あるも気合入れずに自分の意向を提示し続ければやがて自分の望んだ状況や環境に必ず出会う事ができます。

回答3

バブルの頃私は年収100万くらいのプータロでした。

今でもそうですが、あまりお金に興味ありませんというか私自身は必要としていません。

ところが結婚しようとしてこれはまずい。

就職しなければ。

と年収250–350くらいを何年か生活してましたね。

子供できて小遣い0円になったけどおもしろおかしく生きてて別に不満はありませんでした。

しかし子供が3人目ができたあたりでこれはまずい。

と思い社内でバイト?他事業部の手伝いをして荒稼ぎしてましたね。800くらいまで行ったかな。アベレージ残業は165時間/月やってましたね。

いいとか悪いとかの問題じゃなく、子供達にかかるお金を稼がないと!と思ったのです。最終的に子供4人になりましたが。

仕事ばかりで家にいないのでそれはダメだと言われ。

これはまずい。と思い独立しました。

家にいる時間が増え…そうで増えないんだけどw

でも夜子供達を風呂に入れてそっから仕事場に戻るというルーチンはできたので、サラリーマンの頃より1日1回風呂だけは親子の会話ができてましたねぇ。

今はいろんな幸運に恵まれ1000万は超えてますが。さりとて社会人になっていく子供達に使うこともなく。

使い道がないというかなんでここまで働かないといけないんだ?状態ですが、急に辞めるわけにもいかず惰性で働いてますけど。

何が違うのか?といえば、困ったら今の給料の中で考えるのではなく必要な額に対してどうすればいいのか?そ

バブルの頃私は年収100万くらいのプータロでした。

今でもそうですが、あまりお金に興味ありませんというか私自身は必要としていません。

ところが結婚しようとしてこれはまずい。

就職しなければ。

と年収250–350くらいを何年か生活してましたね。

子供できて小遣い0円になったけどおもしろおかしく生きてて別に不満はありませんでした。

しかし子供が3人目ができたあたりでこれはまずい。

と思い社内でバイト?他事業部の手伝いをして荒稼ぎしてましたね。800くらいまで行ったかな。アベレージ残業は165時間/月やってましたね。

いいとか悪いとかの問題じゃなく、子供達にかかるお金を稼がないと!と思ったのです。最終的に子供4人になりましたが。

仕事ばかりで家にいないのでそれはダメだと言われ。

これはまずい。と思い独立しました。

家にいる時間が増え…そうで増えないんだけどw

でも夜子供達を風呂に入れてそっから仕事場に戻るというルーチンはできたので、サラリーマンの頃より1日1回風呂だけは親子の会話ができてましたねぇ。

今はいろんな幸運に恵まれ1000万は超えてますが。さりとて社会人になっていく子供達に使うこともなく。

使い道がないというかなんでここまで働かないといけないんだ?状態ですが、急に辞めるわけにもいかず惰性で働いてますけど。

何が違うのか?といえば、困ったら今の給料の中で考えるのではなく必要な額に対してどうすればいいのか?そしてそれを実行する。という点だけだと思いますよ。

で必要としないなら無理して稼ぐ必要はないと思いますよ。まぁ現時点では高所得者側の立ち位置だから言ってはいけない発言かもしれませんが。

小遣い5000円とかでも、子供の為に0円になっても(いやま0円はきつかったけど)結構楽しかったですけどねぇ。

年収344万の時に中古の家を買いました。というか買えました。

年収400あればもうホント普通に暮らせると思います。

参考まで。

回答4

自分も少し調べたことがあるので解答できるかと思います。

最初に答えから申し上げますと、おそらく

最近の論文のデータを鑑みると年収1億円の人のほうが、1000万の人よりも幸福と感じる割合が、21%くらい高いとなると思います。

800万を境に幸福度は上昇しなくなる。だからそれ以上稼いでも仕方がないという話をニュースやネット記事でよく聞きますよね。そう考えれば、1000万と1億の人の幸福度は同じということになります。しかし、それって本当なんでしょうか?

確かに収入と幸福度の関係の研究において非常に影響力のある研究は、確かに年収75000ドル(日本円で約820万円)を境に幸福度の上昇がみられないと結論しています。[1] [2]

しかしながらこれらの研究は、一回のインタビューを元にしていること(当然1回だけなら、その日の気分によって大きく結果は左右されますよね)そしてなにより、幸せかどうかという質問の解答方法が、はいといいえという2値変数での回答方法であるという大きな問題をはらんでいます。はいかいいえの質問であれば、ある一定金額を境にプラトーに達するということは予想できそうな結果です。

2021年にPNASという米国の権威のある雑誌に約45万人の米国人、労働者を対象にアンケートを実施し、幸福度Well-beingと収入の関係を調査した結果が発表されました。[3]

この論文は、スマートフォンによってランダムな時間に複数

脚注

自分も少し調べたことがあるので解答できるかと思います。

最初に答えから申し上げますと、おそらく

最近の論文のデータを鑑みると年収1億円の人のほうが、1000万の人よりも幸福と感じる割合が、21%くらい高いとなると思います。

800万を境に幸福度は上昇しなくなる。だからそれ以上稼いでも仕方がないという話をニュースやネット記事でよく聞きますよね。そう考えれば、1000万と1億の人の幸福度は同じということになります。しかし、それって本当なんでしょうか?

確かに収入と幸福度の関係の研究において非常に影響力のある研究は、確かに年収75000ドル(日本円で約820万円)を境に幸福度の上昇がみられないと結論しています。[1] [2]

しかしながらこれらの研究は、一回のインタビューを元にしていること(当然1回だけなら、その日の気分によって大きく結果は左右されますよね)そしてなにより、幸せかどうかという質問の解答方法が、はいといいえという2値変数での回答方法であるという大きな問題をはらんでいます。はいかいいえの質問であれば、ある一定金額を境にプラトーに達するということは予想できそうな結果です。

2021年にPNASという米国の権威のある雑誌に約45万人の米国人、労働者を対象にアンケートを実施し、幸福度Well-beingと収入の関係を調査した結果が発表されました。[3]

この論文は、スマートフォンによってランダムな時間に複数の質問が、回答者に送付される仕組みを導入し、かつ2値変数ではなく、複数の選択肢を用意することによって(今どんな気分ですか?という質問に対して、とても悪い→とても良いという風に複数の段階を用いている)、これまでの論文の問題点の回避を試みています。

その結果が上記なのですが、従来の研究とは異なり、75000ドルを境にプラトーに達することなく幸福度には一貫した上昇がみられます。(収入であるX軸は対数軸であることに注意が必要です)収入が倍に上昇すれば、それに伴って線形に人生の満足度はZ scoreで0.17(正規分布であれば集団全体における6.75%にあたる)上昇しています。つまり本研究の対象者であった現代の米国の労働者においては、幸福度における75000ドルのプラトーはおそらく存在しないと言えると思います。

ではなぜ、収入が増えるとより幸福になるのでしょうか?筆者らも幸福度と収入の関係は複雑でありわからないことであると前置きをしていますが、以下のグラフからある程度解釈することが可能です。

黒い太線がPositive feeling(前向きな感情;自信や誇りなど)、薄い線がNegative feeling(恐怖、不安、怒りなど)の感情の様子を表しています。収入が増えるほど、不安や恐怖が少なくなっていることがみてとれます。

それは、収入が高くなると、支払いや将来に対する不安が安らぐからでしょう。実際に、15日以内に固定費を支払いに困ったことがあるか?という質問は、収入と幸福度の関係に密接に関わっており、38%もの強い影響があることが明らかにになりました。私も住まいから追い出されたことがありますが、日々の支払いに困るというのは本当に強いストレスですよね。

ではお金があればあるほどいいのか、というと必ずしもそういう結果でもなく、収入が増えれば増えるほど、今やっていることに使う十分な時間があるか?という質問には、ないと答えており、高収入な人ほど自由な時間が少ないということがわかります。

米国においては、自覚的な自由な時間と収入にある程度のトレードオフ関係が生じているということですね。

以上の結果から、年収1000万から1億まで本研究の線形性が継続するとすれば(本当は外挿はだめゼッタイ)、年収1億の人は年収1000万円の人と比べて、21%幸福度が高いということになるかと思います。

ただ注意して考えないといけないのは、この結果はある人が年収1000万から1億円になったら幸福度が増えるか?というとそうではないということです。異なる人のデータから得た横断研究ですので、これがお金が増えれば幸せも買えるという因果関係かどうかは定かではありません。

実際に、この研究でもお金はあなたの人生にとって大切か?という質問に大切であると答える人は、収入が増えるとより幸せになる傾向が高いことが明らかになっています。逆もしかりで、お金は人生にとって重要ではないと答える人は、お金が増えてもその傾向は乏しくなっています。

当たり前と言えば当たり前なのですが、お金があって幸せと考える人がお金があると幸せになっている傾向があるわけですね。笑

したがって、お金があるから幸せなのではなく、お金がもっとあると幸せだと思う人が普通の人が満足するより高い収入を追い求め、結果として運よくお金が得られたときに、より自分が満たされて幸せだと感じている。そういう因果の方向性も考えられなくはありません。

いずれも、当たり前と言われればそうなのですが、データとしてみると興味深いですよね。

ところで、このデータをみて大変気になる点が一つ。

それは、お金を持っている人がより自分に自信や誇りを感じているという点です。別に悪いことではないと前置きした上でのお話なのですが

資本主義社会における信仰の対象は貨幣です。何の価値もない”紙”を多くのものと交換できる”神”として皆信じています。そのアダム・スミスが提唱した、よりお金を稼げる人がより多くのものを生み出すという哲学体系は、お金を稼げる人はより優れた人だとする、考え方に結びつきやすいという問題点をはらんでいます。

たとえばとある著名な論者の方のyoutubeでは

「あなたは20代で年収〇〇万、優秀なんですね」

「あなたは30代で年収〇〇万、無能なんですね」

という切り取りをよく拝見します。こういった資本主義→能力主義的考えを、ハーバード大学教授マイケル・サンデル氏は著書The Tyranny of Meritの中で厳しく批判しています。そもそも年収とその人の能力にはほとんど関係がないと。

能力主義が高じると、奮闘努力するうちに我を忘れ、与えられる恩恵など目に入らなくなってしまう。 こうして間違った印象が植え付けられる。

われわれは自分ひとりの力で成功したのだと。

– Michael Sandel. The Tyranny of Merit

このデータから見れば、お金を稼いでいる人は自分への自信で溢れています。逆の人は自信を失っています。これはマイケル・サンデル氏が言うように、経済のグローバル化に乗れた人は勝ち組、乗れなかった人は負け組というメッセージを、繰り返し社会や米国の指導者が発信してきたことと無関係ではないと思います。

私は米国には短期の病院研修とスポーツの大会でしか行ったことがないので詳しいことはわかりかねるのですが、こういった考えがマイケル・サンデル氏が主張するように、米国に強く根付いているのだなぁと実感させられる論文でした。

もちろん日本では異なる結果かもしれません。皆様はどう思われますか?

まとめます。

・お金が好きな人はお金があると、より幸せになっている可能性が高い。

以上です。

専門外のことにて、間違い等あればぜひご教示いただければ幸いです。

参考図書:マイケル・サンデル 能力主義は正義か?

脚注

以上がQuoraでの問答の内容です。これらは個人の意見であり、必ずしも事実ではないことにご注意ください。
元の質問、回答についてはこちらをご覧ください:https://qr.ae/p2sSqt

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