こんにちは。
本記事はQuora(クオーラ)というQ&Aサイトから私が参考になった問答を要約したものと問答のメモです。回答は個人の回答であり、確定情報ではないことをご理解してご覧ください。
要約
質問は、「株って暴落してる恐慌の時に買えば100%儲けられると思ってる僕を叱ってくれませんか?」です。
回答1には、株式の投資リスクと地方銀行株の提案について述べられています。市場では株価の暴落が根本的な理由であること、勇気や狂気が必要な反面、成功すれば大きなリターンが期待されることが強調されています。
回答2では、株価の不確実性、株価暴落時の株式購入に伴うリスク、安定とされていた企業でも失敗する可能性などが語られています。暴落時に購入して成功することもあるが、リスクを理解し慎重な行動が求められることが述べられています。
回答3には、暴落時の心理的負荷、長期投資の困難さ、株式市場の不確実性についての実体験が共有されています。株式投資は予想通りには進まず、ガマンや精神力が必要であることが強調されています。
回答4では、100%儲ける方法はリスクを伴い、プロの投資家も素早く対応するため株価は暴落すると説明されています。TOPIXの過去データを用いて株価暴落時の株式購入についての解説とリスク意識の重要性が指摘
株って暴落してる恐慌の時に買えば100%儲けられると思ってる僕を叱ってくれませんか?
回答1
その通りです。
なんでそんな簡単なことが出来ないんでしょうか?不思議ですね。
さて。
現在、コロナ禍のせいで日本各地の旅館が軒並み経営不振に陥っており。特に人件費率の高い小中規模の小型旅館が多数売りに出ています。
買いましょう!
絶対儲かりますよ!・・・いつかは!
それまでに追加でいくら投資が必要か、想像もつきませんが。
きっと!
いつか!
コロナ禍が終わってインバウンドが回復したら、儲かるはずです!儲からないかもしれませんが!
みなさんはなぜ買わないんでしょうか?
不思議ですね。
ということなんですね。
恐慌は理由もなく恐慌なのではなく。ダメな理由がてんこ盛りで積み上がっているからこその、恐慌です。
市場にいるベテランのトレーダー、投資家、プロのアナリストのほぼ全員が「これはダメだ」「この先に将来はない」「今後もっと下がる」と経験と研究の全てを賭して「これはダメだ」と判断しているからこその恐慌です。
そこに買い向かうのは、勇気というより、ただの蛮勇であり。一種の狂気が必要です。
日経平均が8000円の時。専門家の見通しは「この先4000円まで下がる」でした。
ドル円が80円の時。為替関係者は50円台の到来に向けて準備を始めていました。
そのときに、自分の財産を賭けられるかどうか。それが出来るなら、投資で勝つことが出来るでしょう。
という理論からいうと。
今おすすめの株は地方銀行ですね!
ドコモ口座問題でセキュリティ感覚の
その通りです。
なんでそんな簡単なことが出来ないんでしょうか?不思議ですね。
さて。
現在、コロナ禍のせいで日本各地の旅館が軒並み経営不振に陥っており。特に人件費率の高い小中規模の小型旅館が多数売りに出ています。
買いましょう!
絶対儲かりますよ!・・・いつかは!
それまでに追加でいくら投資が必要か、想像もつきませんが。
きっと!
いつか!
コロナ禍が終わってインバウンドが回復したら、儲かるはずです!儲からないかもしれませんが!
みなさんはなぜ買わないんでしょうか?
不思議ですね。
ということなんですね。
恐慌は理由もなく恐慌なのではなく。ダメな理由がてんこ盛りで積み上がっているからこその、恐慌です。
市場にいるベテランのトレーダー、投資家、プロのアナリストのほぼ全員が「これはダメだ」「この先に将来はない」「今後もっと下がる」と経験と研究の全てを賭して「これはダメだ」と判断しているからこその恐慌です。
そこに買い向かうのは、勇気というより、ただの蛮勇であり。一種の狂気が必要です。
日経平均が8000円の時。専門家の見通しは「この先4000円まで下がる」でした。
ドル円が80円の時。為替関係者は50円台の到来に向けて準備を始めていました。
そのときに、自分の財産を賭けられるかどうか。それが出来るなら、投資で勝つことが出来るでしょう。
という理論からいうと。
今おすすめの株は地方銀行ですね!
ドコモ口座問題でセキュリティ感覚の甘さと時代遅れっぷりが明白になり。菅総理からは「多過ぎるから死ね」と言われ。社会的には全く存在意義のないお荷物と化した地方銀行こそ、「総悲観」の条件にぴったりマッチしています!
今こそ売り一色の地方銀行株に、全力買いで立ち向かうときです!
頑張って下さい、そしてもし儲けが出たときには、アイデア料として私に10%の指南料を振り込むのを忘れずにお願いいたします!
回答2
例えば、2010年の年末の株雑誌で、専門家に聞く「10年後も安泰な企業ベスト10」の1位に輝いていた東京電力。
それでも2007年のリーマンショックのときガタッと暴落しました。
4,140円 → 2,760円
よし!ここで1000株(276万円)、全力買いだ!
と、購入した場合・・・・
その後、2011年、震災が起こり・・・
2,760円 → 133円20分の1ぐらいに落ちました。
276万円が13万3000円の価値に・・・・
2024年、徐々に上がってはいますが・・・
ようやく844円。2,760円まで復活できるのでしょうか?
これは極端な例ですが、安定と言われていた企業でもこういう運命をたどることがあります。
ただ、株の動きは通貨(ドルや円)と違い、上昇トレードがずっと続く傾向があるので、正直、質問の言う「暴落時に購入すれば」比較的楽に資金を増やせる可能性があります。
私はズブの素人だし、株や経済の勉強など1度もしたことがありませんが、リーマン・ショック、東日本大震災という大暴落後に始めたので、100万円をぶっこんで、今、5倍ほどに増やすことが出来ました。基本的には小さい暴落時に買って、上がったら売って、を繰り返しています。
上は楽天証券の資産の推移ですが、特にコロナショック後、爆上がりしているのがわかるかと思います。
暴落時に買って上がったら売る
は、投資の定石なんですけれど、2つほどリスクがあります
例えば、2010年の年末の株雑誌で、専門家に聞く「10年後も安泰な企業ベスト10」の1位に輝いていた東京電力。
それでも2007年のリーマンショックのときガタッと暴落しました。
4,140円 → 2,760円
よし!ここで1000株(276万円)、全力買いだ!
と、購入した場合・・・・
その後、2011年、震災が起こり・・・
2,760円 → 133円20分の1ぐらいに落ちました。
276万円が13万3000円の価値に・・・・
2024年、徐々に上がってはいますが・・・
ようやく844円。2,760円まで復活できるのでしょうか?
これは極端な例ですが、安定と言われていた企業でもこういう運命をたどることがあります。
ただ、株の動きは通貨(ドルや円)と違い、上昇トレードがずっと続く傾向があるので、正直、質問の言う「暴落時に購入すれば」比較的楽に資金を増やせる可能性があります。
私はズブの素人だし、株や経済の勉強など1度もしたことがありませんが、リーマン・ショック、東日本大震災という大暴落後に始めたので、100万円をぶっこんで、今、5倍ほどに増やすことが出来ました。基本的には小さい暴落時に買って、上がったら売って、を繰り返しています。
上は楽天証券の資産の推移ですが、特にコロナショック後、爆上がりしているのがわかるかと思います。
暴落時に買って上がったら売る
は、投資の定石なんですけれど、2つほどリスクがあります。
1つは、いつ暴落するかわからない。そもそも暴落するのか?ビットコインはあれよあれよという間に100倍の値がつきました。手遅れと感じると焦りが生じて、危険な投資をしてしまう可能性が高い。。。
もう1つは、東京電力のように、復活しない可能性もあるということ。
回答3
恐怖心に耐えられるか?
その間資金不足にならないか?
生活は十分にあり続けられるか?
といった精神力と資金があれば、そのとおりなんですが・・。
多くの日本で株をやっている60歳以上の人には経験がありますが、バブル崩壊前の戦後の日本は右肩上がりで「10年我慢していれば必ず儲かる」2倍になる事が多かったのですが、それでも何回も2~3週間の暴落はありました。その時でさえも「今が底」と言い聞かせていても「底」は「大底」ではなくまた下がったりすると心配で心配で「損切り」をすると翌日から上がり「神様は私の動向を見ているのだろうか?株は私には合っていないのだろうか?」と思いました。みんながそんな状態になるのですから、株はわからないものです。
そんな経験をして「株はガマン」と悟ったつもりで、さて、バブル崩壊です。
「なあに、1年もガマンすれば底を迎え上がるだろう」「バブルは崩壊したのだからもう問題は解決したのだから本来の日本の底力で上がるだろう」とガマンしても上がらず、早くに損切りした株に関しては「底になったら買い直して他の株の損を挽回出来るから」と待つのですが、待ってども待てども底は見えず、底だと思って買ったらまた損をする。
ズルズルと下がり続けて、ついに20年かけて1万円をキリました。2010年頃だったか(調べてください)
流石に「大底」だと誰もが思い、その後は亀の歩みですが少しずつ上がり、今、ようやくバブル
恐怖心に耐えられるか?
その間資金不足にならないか?
生活は十分にあり続けられるか?
といった精神力と資金があれば、そのとおりなんですが・・。
多くの日本で株をやっている60歳以上の人には経験がありますが、バブル崩壊前の戦後の日本は右肩上がりで「10年我慢していれば必ず儲かる」2倍になる事が多かったのですが、それでも何回も2~3週間の暴落はありました。その時でさえも「今が底」と言い聞かせていても「底」は「大底」ではなくまた下がったりすると心配で心配で「損切り」をすると翌日から上がり「神様は私の動向を見ているのだろうか?株は私には合っていないのだろうか?」と思いました。みんながそんな状態になるのですから、株はわからないものです。
そんな経験をして「株はガマン」と悟ったつもりで、さて、バブル崩壊です。
「なあに、1年もガマンすれば底を迎え上がるだろう」「バブルは崩壊したのだからもう問題は解決したのだから本来の日本の底力で上がるだろう」とガマンしても上がらず、早くに損切りした株に関しては「底になったら買い直して他の株の損を挽回出来るから」と待つのですが、待ってども待てども底は見えず、底だと思って買ったらまた損をする。
ズルズルと下がり続けて、ついに20年かけて1万円をキリました。2010年頃だったか(調べてください)
流石に「大底」だと誰もが思い、その後は亀の歩みですが少しずつ上がり、今、ようやくバブルの水準まで戻りました。30年もかかりました。
私は標準的な市民ですから,家を買ったり、子どもの就学、などの大イベントによりとっくに株の世界とは縁を切っていますが、お金持ちの中にはバブル崩壊にもお金はいっぱい持っているのでそのまま味噌漬けにしてお金に任せて下がったら買い下がったら買いで、買い足して大儲けすることができた人もいるかも知れません。
今、日本株が買われているのは世界の情勢が逼迫しているから比較的安定の日本を買われているだけで、いつ下がるかわかりません。
バブル以前のような経済力はもう日本には望めませんから、多くの難関が沢山襲ってくるでしょう。それはどの国も同じです。特にアメリカは。
その時に大きな経済力と精神力があれば大金持ちが出来たように今回と同じように乗り切れるでしょう。
賭け事って、本当何かわからないけど、逆逆に賭けてしまって「神様は自分の反対の行動してわざと損をさせているのだろうか?」と思うほどに逆賭けしてしまうものなんです。精神力の少ない殆どの人はそんな経験をしているのです。
回答4
どんな方法であれ、「(リスクフリー以上のパフォーマンスで)100%儲けることが出来る方法を貴方だけが知っている」と思っているのであれば考えが甘い、と言わざるをえないです。
もし100%勝てる条件であるのであれば、ヘッジファンドのようなプロの投資家がその条件になった瞬間に大量の買いを入れ、1秒もかからず元の株価水準に戻ることでしょう。つまり「100%儲かるチャンスでは無い」がために株価は暴落するのです。
納得いかない顔をされていると思いますので、TOPIXの過去データを用いてビジュアルでお見せいたします。
下記のTOPIX配当込み指数の約過去30年のデータを利用して、株価暴落時に買ったらどのようなパフォーマンスになったかを見てみましょう。
まず、株価暴落を定義しましょう。Wikipediaによると、「数日間で市場平均株価の変動率が2ケタの低下をみせる場合が(株価大暴落として)一般的である[1]」とありましたので、とりあえず「5営業日で10%以上下落したとき」を株価暴落と定義しましょう。
あと、いつの時点で儲かったと判断するかも決めておきましょう。ここは一旦、買ってから1ヶ月後(22営業日後)にパフォーマンスがプラスとなっていたら儲かったと判断することにします。
では見てみましょう。
1990/1/4~2019/7/31の期間で、5営業日で10%以上下落した回数は27回でした。
このタイミングで購入した場
脚注
どんな方法であれ、「(リスクフリー以上のパフォーマンスで)100%儲けることが出来る方法を貴方だけが知っている」と思っているのであれば考えが甘い、と言わざるをえないです。
もし100%勝てる条件であるのであれば、ヘッジファンドのようなプロの投資家がその条件になった瞬間に大量の買いを入れ、1秒もかからず元の株価水準に戻ることでしょう。つまり「100%儲かるチャンスでは無い」がために株価は暴落するのです。
納得いかない顔をされていると思いますので、TOPIXの過去データを用いてビジュアルでお見せいたします。
下記のTOPIX配当込み指数の約過去30年のデータを利用して、株価暴落時に買ったらどのようなパフォーマンスになったかを見てみましょう。
まず、株価暴落を定義しましょう。Wikipediaによると、「数日間で市場平均株価の変動率が2ケタの低下をみせる場合が(株価大暴落として)一般的である[1]」とありましたので、とりあえず「5営業日で10%以上下落したとき」を株価暴落と定義しましょう。
あと、いつの時点で儲かったと判断するかも決めておきましょう。ここは一旦、買ってから1ヶ月後(22営業日後)にパフォーマンスがプラスとなっていたら儲かったと判断することにします。
では見てみましょう。
1990/1/4~2019/7/31の期間で、5営業日で10%以上下落した回数は27回でした。
このタイミングで購入した場合、各々1ヶ月後のパフォーマンスはどうなったでしょうか?結果は下記の通り、株価暴落時に株を買ったら約50%強の可能性で勝てることが分かります。
もしかすると、「パフォーマンスを測定するのに1ヶ月では足りない1年後のパフォーマンスなら100%プラスに違いない」と仰るかもしれませんので、同条件で1年後のパフォーマンスを測定したものも記載しておきます。
※データ上の制限で数が1個減っています
ちなみに、1990/1/4~2019/7/31の期間でランダムに購入をした場合、一ヶ月後どの程度儲かったのか、見てみましょう。株価暴落時に買った場合とランダムに買った場合を見比べても殆どパフォーマンスはそんなに変わらないことがご理解いただけるかと思います。
<まとめ>
100%儲かるような美味しい話は転がっていないというのが投資です。投資の世界において「100%儲かる」という話を聞いたら「なにか怪しいのではないか?」と警戒することをオススメします。
脚注
以上がQuoraでの問答の内容です。これらは個人の意見であり、必ずしも事実ではないことにご注意ください。
元の質問、回答についてはこちらをご覧ください:https://qr.ae/p22TXT
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