トラックボールマウスの滑りが悪い?原因は「汚れ」かも|ボールを外して3分清掃で復活する方法
トラックボールが「重い」「引っかかる」「カーソルが飛ぶ」…その症状、故障ではなく支持球(小さな球)に付いた皮脂・ホコリが原因のことが多いです。
実は、トラックボールは多くの機種でボールが外れます。ボールを外して汚れを取るだけで、滑りが一気に復活することも珍しくありません。

結論:滑り悪化の原因は「支持球の輪っか汚れ」がほぼ9割
トラックボールの滑りが悪くなる最大原因は、ボールが転がる支持球(支点)の周囲に溜まる汚れです。皮脂とホコリが固まり、黒い輪っか状の汚れになって摩擦が増えます。
こんな症状が出たら清掃サイン
- 回し始めが重い/ザラつく(支持球の汚れが濃厚)
- 特定方向だけ引っかかる(支持球の汚れ偏り)
- カーソルが飛ぶ/ガタつく(センサー窓の汚れも疑う)
準備するもの(家にあるものでOK)
- 綿棒(できれば細め)
- 乾いた柔らかい布(マイクロファイバー推奨)
- つまようじ/竹串(先端が金属でないもの)
- (あれば)無水エタノール or アルコール(少量)
- (あれば)ブロワー/エアダスター
※ポイント:液体は本体に直接かけない。アルコールは「布や綿棒に少量つける」だけにします。
【3分】分解なしでできる基本清掃(最短手順)
1) 電源をOFF(またはPCから外す)
誤動作防止のため、まず電源を切ります(無線レシーバー/BTでもOK)。
2) ボールを外す(知らない人が多い!)
機種によって外し方は異なりますが、多くは「底面の穴から押す」または「上から持ち上げて取り出す」タイプです。
例:Logicool ERGO M575 の外し方
- 底面の穴に指を当ててボールを押し出す
- ボールがポンと外れます
3) 支持球(3点の小さな球)を掃除(ここが最重要)
ボール受けの中にある小さな球(白い球が3つ等)を探します。ここに黒い輪っか状の汚れがついていたら当たりです。
- つまようじで優しくこそげ取る(削りすぎない)
- 綿棒で汚れを拭き取る
- 頑固な場合のみ、綿棒にアルコールを少量つけて拭く→最後に乾拭き
4) センサー窓(光学部分)を軽く清掃
カーソルが飛ぶ場合はここも掃除します。綿棒で軽くなでる程度でOK。強くこすらない。
5) ボールを拭いて戻す
ボール表面の皮脂膜も滑りを悪くします。乾拭きで十分ですが、必要ならアルコール少量で拭いてから乾拭きします。乾いたら戻して完了です。
【月1】しつこい汚れには「ボール単体の丸洗い」
滑りが戻らない/すぐ悪化する場合は、ボール表面に皮脂が蓄積していることがあります。ボール単体だけなら水洗いが有効です。
- ボールを外す
- ぬるま湯+中性洗剤少量で軽く洗う
- しっかりすすぐ
- 完全に乾燥(濡れたまま戻さない)
- 本体側は支持球・センサー窓を綿棒で清掃
やってはいけないNG清掃(故障の原因)
- 本体に直接スプレー(アルコール/潤滑剤/接点復活剤/エアダスター液)
- 支持球に油を塗る(ホコリが固着して悪化しやすい)
- センサー窓を硬いものでこする
- 濡れたまま組み戻す(内部に水分が入ると危険)
清掃の頻度目安(滑りを長持ちさせる)
- 週1:ボールを外して支持球の汚れチェック(30秒)
- 月1:支持球のこそげ取り+センサー窓清掃(3〜5分)
- 2〜3ヶ月に1回:ボール単体の丸洗い(必要なら)
よくある質問(FAQ)
Q. ボールって本当に外していいの?壊れない?
A. 多くのトラックボールは、日常清掃のためにボールが外せる設計です。外し方は機種ごとに違うので、まずは底面の穴や取り外し構造を確認してください。
Q. 清掃しても滑りが改善しません
A. ①支持球の汚れ取りが不十分、②センサー窓が汚れている、③ボール表面の皮脂が残っている、の順で再チェック。特に支持球の「輪っか汚れ」は見落とされがちです。
Q. アルコールは使っていい?
A. 使うなら「布や綿棒に少量つけて拭く」まで。本体に直接かけるのはNGです。心配なら乾拭き+つまようじでの汚れ取りだけでも効果があります。
Q. 潤滑剤を塗った方が滑りますか?
A. 基本的におすすめしません。油分がホコリを呼び、短期間で固着して逆効果になることが多いです。まずは汚れの除去が最優先です。
まとめ:滑りが悪いなら「支持球→センサー→ボール」
トラックボールの滑り悪化は、故障ではなく汚れが原因のケースが大半です。まずはボールを外して、支持球の輪っか汚れを取るだけでも体感が変わります。
「ボールが外れるのを知らなかった」人ほど改善幅が大きいので、ぜひ一度試してみてください。
