今週の漫画ニュースまとめ|2026年9月第2週(9月10日〜16日)

藤本タツキ「ルックバック」実写映画の第2弾入場特典発表、「次にくるマンガ大賞2026」の受賞作決定、小学館の新刊ラッシュ、週をまたいだ新連載ラッシュなど、2026年9月第2週の漫画界は話題が盛りだくさんでした。注目トピックをまとめてお届けします。


実写映画「ルックバック」第2弾入場特典は64ページの小冊子――9月18日より数量限定配布

藤本タツキ原作の実写映画「ルックバック」において、第2弾入場者プレゼントの詳細が明らかになりました。9月18日より配布が始まるこの特典は全64ページの小冊子で、読切作品「メタルパレード」をはじめ、対談記事3本を収録した読み応えのある内容となっています。数量限定での配布とあって、ファンからは早くも劇場へ足を運ぶ動機づけとして大きな注目を集めています。

藤本タツキ作品の新規読切が特典として収録されるという点が、今回の話題の核心です。映画の入場特典は通常、ビジュアルカードや小冊子が多い中、未読の読切作品が含まれることは付加価値として際立っており、原作ファン・映画ファン双方の購買意欲を刺激しています。「メタルパレード」がどのような内容なのかについても期待の声が上がっており、SNS上での反応は週を通じて高い水準を保ちました。

実写化された「ルックバック」は、漫画・映画の両方でファン層を持つ作品です。入場特典という形で新規読切を届けるという施策は、藤本タツキ作品への関心をさらに高める効果が期待できます。劇場へ行くことでしか手に入らない限定コンテンツとして、長期的な動員にも貢献するでしょう。

出典: コミックナタリー


「次にくるマンガ大賞2026」発表――コミックス部門は『さむわんへるつ』、Web部門は『おかえり水平線』が受賞

9月16日、漫画界で注目度の高い賞のひとつ「次にくるマンガ大賞2026」の受賞作が発表されました。コミックス部門1位にはヤマノエイ作『さむわんへるつ』、Webマンガ部門1位には渡部大羊作『おかえり水平線』がそれぞれ選ばれています。

「次にくるマンガ大賞」は、書店員・WEBメディア関係者・一般読者の投票をもとに選出される賞で、「これから注目を浴びるであろう作品」を選ぶという性格上、受賞をきっかけに認知が一気に広がるケースが多く見られます。今年のコミックス部門を制した『さむわんへるつ』、Web部門を制した『おかえり水平線』も、発表直後からSNSや書店での注目度が急上昇しました。

受賞作が発表されるたびに「まだ読んでいなかった」という読者層が動く傾向があり、各書店でのランキングや電子書籍ストアのランキングへの影響も注目されます。この賞を入口に新たな読者を獲得するという点で、両作品の今後の展開からも目が離せません。

出典: コミックナタリー


萩尾望都が推薦するSF漫画『プロローグは終末で』第1巻が発売

直江かおる著のSF漫画『プロローグは終末で』第1巻が今週発売されました。荒廃した世界を舞台にヒューマノイド兵器が登場する本作は、その巻末に漫画界の重鎮・萩尾望都による推薦コメントが掲載されていることでも話題を呼んでいます。

萩尾望都といえば、少女漫画・SF漫画の分野で長年にわたって日本漫画の最前線に立ち続けてきた作家です。その萩尾望都が推薦の言葉を寄せているという事実は、本作品の内容に対する強力な保証となり、これまでSFや硬派な漫画に親しんできた読者層にも広くリーチする効果が見込まれます。新刊の中でも一際目を引くトピックと言えます。

出典: コミックナタリー


「ガチアクタ」の休載が継続――作者・浦那恵意が取材活動のため執筆停止中

浦那恵意による人気漫画「ガチアクタ」が、8月5日掲載分を最後に休載を継続していることが今週改めて報じられました。休載の理由は作者の取材活動によるもので、現時点では連載再開の具体的な時期は明らかにされていません。

「ガチアクタ」はごみ拾いを生業とする少年が主人公の独特な世界観が支持を集めている作品で、休載の長期化を心配する読者の声がSNS上でも多く見受けられました。一方で、取材活動という理由は作品のクオリティを高めるための前向きな活動であるとも受け取れ、復帰後の新展開への期待を高める声も上がっています。人気作の休載継続情報は、ファンにとって常に気になるニュースのひとつです。

出典: Anime News Network


小学館・新刊ラッシュ――少女漫画3作品が9月10日に同時発売

9月10日には、小学館から少女漫画の新刊が3作品同時に発売されました。

甘宮ちか作「嘘と最愛の品格-命果てるまで愛を誓いますか?-」第1巻は、余命1年を宣告された女性と紳士的な副社長が織り成す切ないラブストーリーです。命の期限を設定したドラマチックな設定が特徴的な作品です。

如月ひいろ作「輪廻婚~大正ロマン恋慕~」第1巻は、突然「前世の妻」として求婚されるヒロインを中心に、大正時代を舞台としたこじらせ溺愛ラブストーリーを展開します。大正ロマンという時代設定とオメガバース的な「定められた縁」の要素が組み合わさったユニークな作品です。

わたなべ志穂作「花城院家の嫁取り」第1巻は、DVに悩む女性が著名デザイナーとの偽装結婚に巻き込まれていくラブサスペンスで、癖の強いキャラクターたちが物語を盛り上げます。

出典: コミックナタリー(嘘と最愛の品格)出典: コミックナタリー(輪廻婚)出典: コミックナタリー(花城院家の嫁取り)


今週の新連載まとめ――医療・歴史・ファンタジーなど多彩なラインナップ

今週は多数の新連載がスタートし、漫画ファンにとって選択肢が広がる週となりました。

稲岡勲原作・あらいぴろよ作画「精神科訪問ナースになりました」が9月11日に双葉社のwebアクションで開始。精神疾患を抱える人々に向き合う訪問看護師の姿をリアルに描く社会派作品です。同日、温泉川ワブ原作・だんのてんてん作画「どうして離縁しないんですか?」が新潮社のくらげバンチでスタート。葛飾北斎の娘と見習い尼僧が江戸の駆け込み寺を舞台に悩める女性を救う時代劇で、歴史ファンにも刺さる設定です。

「コタローは1人暮らし」で知られる津村マミの新連載「たのすけの皮算用」は9月11日発売のビッグコミックスペリオール19号でスタート。化け狸と少女が織りなすほのぼのとしたホームドラマで、津村マミファンからの期待が高い作品です。さらに姫宮あかね作「押してダメならシてみます?」が9月13日にマンガMeeで、曽根原ツタ原作・新矢りん作画「今宵、眠れぬ森の冷徹王子に一途に溺愛される」が9月16日にCOMICアークで、それぞれ配信開始となりました。また、横山ひだり作「あやるの恋筆」も新たに連載をスタートし、英語版はManga Plusで読むことができます。

出典: コミックナタリー(精神科訪問ナース)出典: コミックナタリー(どうして離縁しないんですか)出典: コミックナタリー(たのすけの皮算用)出典: コミックナタリー(押してダメなら)出典: コミックナタリー(今宵、眠れぬ森)出典: Anime News Network(あやるの恋筆)


その他の新刊・イベント情報

ぼんち著『後宮オメガ~皇帝の番~』上下巻が秋田書店より同時発売されました。中華風のファンタジー世界を舞台にオメガバースの設定を組み合わせたBL作品で、上下巻同時という発売形式も注目を集めています。出典: コミックナタリー

どつみつこ著『サヴマ』第1巻(9月15日発売)は、特異な歌声を持つ少女と宗教・音楽・逃避行が絡み合う独特なサスペンス作品です。出典: コミックナタリー

イコ原作・ウミ作画『辺境領主の俺は悪役令嬢として追放された嫁のため、大国を滅ぼすことにした。』第1巻(9月15日発売)は、悪役令嬢と追放系の要素を組み合わせた純愛ファンタジーです。出典: コミックナタリー

弓家キョウコ作『デカ猫びっくらぶ 俺のオンナに手をだすにゃ』が9月16日に竹書房から発売。いがらしみきおによる推薦文入りの帯が添えられています。出典: コミックナタリー

また、『ホリミヤ』15周年を記念したコラボカフェ「片桐高校文化祭」の東京会場前半メニューが公開されました。堀をイメージしたドリンクや愛情たっぷりのハンバーグなど、作品の世界観を楽しめるメニューが並んでおり、長年のファンに向けた企画として注目されています。出典: コミックナタリー

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