スマートコントラクト本格入門という本を読みました
「スマートコントラクトとは何か」「ブロックチェーンとは何か」については、
おそらくは多くの人がブログに書いていることだと思いますので、
今更かと思われるかもしれませんが少し思うところもありましたので記事にさせていただきたいと思います。
はじめに:仮想通貨投資向けの本ではない
仮想通貨で儲けたいと思っている人は別の本を先に読んだ方がいいですね
もしくはインフルエンサーの方の Twitter や ICO 情報をチェックした方がいいでしょう
ちなみに私は「今更聞けないブロックチェーンとビットコイン」という本の次にこの本を読みました。
仮想通貨のブロックチェーン技術関連の本としては2冊目に読んだ本になります。
「タイトルにフィンテックとブロックチェーンが作り出す近未来がわかる」と書かれている通り、
そもそも仮想通貨に特化したものではなく、
ブロックチェーン技術について書かれています。
ブロックチェーンの進化の過程や今後の発展の方向なども予測として書かれています。
その上でスマートコントラクトに焦点を当てて、スマートコントラクトがどういうどういったものか、
スマートコントラクトの活用の方法について書かれています。
さらに後半ではイーサリアム使ったスマートコントラクト開発について書かれており、
どちらかといえば仮想通貨を買いたいという人よりも
ブロックチェーン技術を使って何か開発をしたいという人向けに書かれているようにに感じました
そもそもスマートコントラクトとは何か
スマートコントラクトとは一言で言えばプログラムできる契約です
商品を商品を買った後、送金する時に銀行を通さなければいけないように
現在の契約ではお金のやり取りをする時に何かしら仲介者を介す必要があります。
しかし、ブロックチェーン技術の応用であるスマートコントラクトが日常に浸透すれば
契約を仲介する管理者、つまりこの場合は銀行が不要になり、
全ての取引が生産者とユーザーのみで自動的に行うことができるようになりますこのようにあらゆる取引が仲介者を介さずスマートコントラクトで分散的かつ自律的に行われる世界を自律分散組織(decentralized autonomous Organization:DAO)と呼びます。
スマートコントラクトが実現されることによりえられるメリットがあります
・契約相手との信頼コストが下がる
・契約に関わる不正が減る
・契約にかかわる手数料が低下する
注目すべきはIoTとの組み合わせ
本書で私が一番感銘を受けたのは IoT との連携のお話です。
スマートコントラクトと IoT が組み合わされることにより新しい世界が開ける可能性も出てきています。
例えば家電に組み込まれたコンピュータと連携し家電が壊れたら契約者、
つまりお客さんとメーカーや修理代理店などに同時に通知するなどができるようになります
そうすることでお客さんはメーカーに電話する手間が省けメーカーもより詳しく情報を得ることができサービスの向上を図ることができるようになります
これは企業で利用しているサーバーやコンピューターなどにも利用できるのではないでしょうか
個人的な予想になりますが社内ネットワーク内でのみ稼働する障害検知通報用のブロックチェーンスマスマートコントラクトのアプリケーションも出てくるのかもしれません。
最後に。仮想通貨を投機対象としてしか見ないのはもったいない。
スマートコントラクトの導入について、
日本はこのままでは後進国になるのではないかと思っており、
他の国に遅れを取ってしまうことをちょっと心配しています
幼稚な知識しかないにもかかわらず、今回私がこのような記事を書いたのは
そういったことにならないように微々たる力かもしれませんが私もブログなどで書くことで少しでも力になれればと思ったからです。何もまだまだ素人で知らないことが多いため間違っているところなどがあればご指摘いただければ幸いでございます。
ブロックチェーン技術スマートコントラクトの技術が他の人にもっと広がりますようにという願いを込めてこの記事を書きました。
コメント